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院長・スタッフ紹介

院長

【院長/歯学博士/日本矯正歯科学会認定医】

Kana Sakai

初めまして。院長の坂井加奈と申します。
この度、生まれ育った吹田市に「かな矯正歯科」を開業いたしました。
10年以上在籍した大学病院では様々な症例に出会い、また教員として学生指導にも従事し、本当にたくさんの経験を積ませて頂きました。当院ではこれらの経験で得た知識や技術を活かし、お一人お一人に適切な治療をご提案させていただきます。矯正治療に対して興味がありつつもなかなか一歩踏み出せずにいる方も、一度でも当院にお越しいただければ歯科専門医の視点で理想的な矯正治療をサポートいたします。
振り返って「あの時決断してよかったな」と思っていただけたら幸いです。
どうぞ宜しくお願い致します。

経歴

  • 2007年

    大阪歯科大学 卒業

  • 2009年

    大阪歯科大学大学院(歯科矯正学専攻)入学
    財団法人先端医療振興財団 先端医療センター歯槽骨再生研究グループ 研究員

  • 2011年

    International Dental Materials Congress 2012にて
    Young Investigator Award 受賞

  • 2012年

    大阪歯科大学大学院(歯科矯正学専攻) 卒業
    歯学博士号 取得

  • 2013年

    大阪歯科大学歯科矯正学講座 助教として勤務

  • 2016年

    日本矯正歯科学会 認定医取得

  • 2017年

    大阪歯科大学歯科矯正学講座 非常勤講師として勤務

  • 2019年

    複数の一般歯科医院で矯正専門医として勤務

  • 2023年

    かな矯正歯科 開院

所属学会・賞

    • 日本矯正歯科学会認定医とは

      日本矯正歯科学会が設けている、認定医制度です。
      この制度は、矯正歯科医療の水準を高め、患者様に適切な医療を提供することを目的とし、
      厳しい基準で選定された歯科医師が「日本矯正歯科学会の認定医」として認められています。
      日本には約20,000人の矯正歯科医師がおり、その中で認定医は約3,000人と、全体の15%に相当します。
      歯科医師全体にすると3%が認定医の資格を保持しています。厳しい基準を満たした歯科医師が認定される資格です。

院長インタビュー

  • 矯正治療を専門にされたのはなぜですか?

    矯正を専門に選んだ理由は、患者さん自身が持っている天然歯を材料に、口腔内の平均値を全体的に底上げできるところに魅力を感じたからです。
    大学で、歯や口腔内のことを学べば学ぶほど「天然歯のすごさ」を感じていました。どんな良い材料でも良い治療でも、治るけど、なかったことにはならないんだという。
    私自身も根本的に幼少期からずっと痛がり怖がりなため、検診で虫歯が発見されてしまうと、自力でどうにか治せないかと考える子供でした。幸いなことに父が歯科医師なので、バレて治療してもらってたのですが、そんな恵まれた状況でも私の記憶では地獄でした(笑)

    歯は骨や爪と異なり、基本的には自力での再生は起こらないので、とにかく失わないようにすることが大切です。歯は病気になれば虫歯、歯茎は病気になれば腫れたり血が出たり、歯を支える骨は、静かに溶けてしまいます。
    矯正治療により歯並びが整うと、歯磨きがしやすくなり、将来的に起こりうる歯周病や虫歯のリスクも下げることにつながります。顎の歪みの改善や安定した咬合は、入れ歯や補綴物なども安定しやすいです。どうしても華やかで伝わりやすい見た目の改善にスポットが当たりがちですが、地味で実感の湧きにくい機能性の改善こそ、長期的な視点でも重要ですので、矯正医としてその点もお伝えできたらと思っています。

  • 患者様の層や治療の特徴について教えてください

    患者さんは小学1年生から65歳位までと幅広く、以前に比べて男性のご相談が増えてきたように感じます。患者さんにとって、「抜歯が必要かどうか」は、大きなポイントの1つだと思います。
    大人の矯正治療では、ボーダーラインの患者様の場合は非抜歯と抜歯それぞれを選択した場合、治療方針や結果がどうなるかなど、なるべくいくつかの提案をするようにしています。ただ、歯は骨の厚みのあるエリアにいてこそ安定しますので、抜歯を行うことが治療方針として自然な場合は、そのようにお伝えしています。
    お子様の場合は、なるべくⅡ期治療で歯を抜かなくていいようにⅠ期治療で整えることを目指します。上下の顎の発達に著しいギャップがあるなど、限界がある場合もありますが、抜歯の可能性をなるべくさげるのであればⅠ期治療からのスタートをお勧めします。

  • どういうきっかけで矯正治療をはじめる患者様が多いですか?

    理由は様々ですが、年齢性別問わずやはり見た目を気にされる方が多い印象です。若い方は男女問わず見た目、年齢が上がるにつれて噛み合わせへの違和感や、歯ブラシのしにくさなど、機能面に移行されていく印象です。
    日々感じるのは、お子様の歯並び相談に来られるお母さま方が、途中からご自身の相談も混じり始めるけれど、最終的に「私はいいので・・・」「私が出っ歯なので子供はそうならないように・・・」という言葉です。諦めるなんてもったいない!と思います。

    初診相談の時間は患者様の自由時間と考えているので、気になりついでに保護者様の相談も大歓迎です。相談だけならタダですし(笑)大人の治療も子供の治療も分け隔てなく対応可能ですので、親子で一緒にできますよ!最近は大人の方も多くなってきましたが、こちら以上に患者様自身が「こんな歳で・・」とおっしゃられるので、もったいないなと思います。確かに大人の矯正治療では歯周病などのリスクもはらみますが、レントゲン等で治療可能かどうかはわかりますので、気にせずご相談いただけたらと思います。結局、今が一番若いです。

  • 矯正専門歯科医院で治療を受けるメリットはなんでしょうか?

    法律上、歯科医師免許さえ持っていれば誰でも矯正治療を行うことができます。ですが、実際には、高度な専門知識と技術が要求されるため、医師ごとの経験の差が出やすい医療行為だと感じます。
    私も、大学を卒業し研修終了後に矯正の道に進みましたが、聞いたことのない専門用語一つひとつに戸惑い、国家試験の矯正学は何だったんだろうと思うくらい専門性の高い特殊な世界でした。実際、同期のみんなと指にタコを作りながらワイヤーを曲げまくっていた日々は今でも、必要な経験だったなと感じています。

    矯正治療の治療結果は、装置を外してすぐに判断できるものではありません。保定を含めた長期的な安定が得られて、はじめて確認できます。
    歯を一見きれいに並んだようにすることは難しくはないですが、噛み合わせを考えた矯正は視点も非常に複合的で難しく、そこに向かう最善ルートを辿るための診断力は、経験に基づく確かなものが必要です。

    環境としては、院長自身が矯正専門医ですので、装置が外れた時やワイヤーが刺さって痛いなどの矯正特有のトラブルにも速やかに対応することが可能ですし、スタッフにも矯正治療に特化した教育を行っています。長期にわたる治療期間中に担当医が変わってしまうといったこともありません。ただ、私自身は抜歯、虫歯治療等は行っておりませんので、そちらに関してはお手数をおかけしますが、地域の一般歯科の先生や医療機関のお力をお借りできたらと考えています。患者様にも必ず、当院以外に一般歯科のかかりつけを持って欲しいとお願いしています。
    矯正治療は一生で何度もすることではない治療である以上、矯正専門の先生に一度診断していただくことをお勧めしています。

  • 女性の矯正歯科の専門家ならではのメリットはありますか?

    矯正治療を受けられる患者さんは割合的にも女性が多いので、女性同士ならではの話しやすさがあるかもしれません。治療前後の何気ない会話の中で、ご自身が妊活中であることや、患者さんのお母さまから、お子様の精神的な問題など自然と話していただける機会も少なくないので、こういったお話は女性同士の方が自然と話しやすいのかもしれません。相談というより雑談に近い温度感は、女性同士の方が共有できているような気もします。

  • 治療する上で何を大切にされていますか?

    例外もありますが、基本的に歯並びは病気ではないとされていますので、無理にする必要はないと考えています。なので、ご相談の際に、生活に支障はないという点で、するしないという根本的なところで迷ってしまうのもよく分かります。そこを前提として、患者様ご自身が何を望んでおられるのか、まずはカウンセリングで一緒に状況や気持ちを整理し共有していくことを大切にしています。

    長い通院となりますので、安心して取り組んでいただけるよう、説明と治療はしっかりとしたものを提供しつつ、「先生に相談する」というより、「歯に詳しい知り合いにちょっと聞いてみよう」くらいの距離感で色々相談いただけたらなと思います。
    治療がはじまったら、ゴールに向かって楽しんでいただきたいなというのが率直な気持ちです。学校のお話や、時には悩み相談をしていただくこともあって、そういう時はこちらもつい歯科医師と患者の距離感を忘れそうになります。
    開始時期に関して、これは早い方が・・と思うものははっきりそうお伝えしますが、それ以外に関しては決して治療を過剰にお勧めしたり、急かしたりはしませんので、そこはご安心ください。むしろ、今まで何度か「先生、背中を押してください!」と言われたことがありますので、その場合はしっかり押すようになりました。

  • 矯正治療において大事なことはなんですか?

    矯正治療で大切にしていることは、機能性の向上です。
    矯正というとどうしても歯並びや、見た目の美しさに注目が集まってしまいがちですが、矯正治療の目的は、歯並びや噛み合わせを整え、本来のお口の機能を取り戻すことです。
    若いうちは歯を失う一番の原因は虫歯ですが、年齢が上がるにつれて噛み合わせが原因になっていると考えられるケースが増えていきます。歯並びや噛み合わせが悪いと虫歯や歯周病になりやすくなるからです。歯並びが改善すると、プラークコントロールがしやすく、結果的に歯を長持ちさせることにつながります。見た目の美しさだけでなく、矯正治療が長期的な口腔全体の健康につながることも、お伝えしていきたいです。