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矯正治療は痛い!?痛みの種類と正しい対処法について解説
「矯正治療は痛い」と聞いて不安に感じていませんか?
歯を動かして歯並びを整えるため、残念ながら無痛ではありません。しかし、痛みの感じ方には個人差があり、痛みを緩和させる対処法も存在します。
矯正治療中に発生する痛みの種類や自宅でできる対処法を正しく把握して、うまく痛みをコントロールしながら理想の歯並びを目指しましょう。
現在矯正治療を行っている方はもちろん、治療をご検討中の方もぜひご参考にしてください。
歯科矯正中の痛みの種類は?
歯が動いている痛み
歯に圧がかかると周囲にある歯根膜や歯槽骨が破壊や再生を繰り返したり、血管や神経が圧迫されたりといった変化がおこります。その結果ズーンとした鈍い痛みが発生し、ピーク時だと通常の食事を摂るのが難しいケースも少なくありません。調整を行った日から日数が経つごとに痛みが落ち着いてくるのが特徴です。
矯正装置が当たっている痛み
矯正装置が当たって粘膜に傷がつくと、痛みが発生します。外傷性の口内炎につながるケースも珍しくありません。
マウスピース矯正よりもワイヤー矯正のほうが装置の凹凸がはっきりとしているため、粘膜に傷がつきやすい傾向にあります。
ものを噛むことで生じる痛み
矯正中は歯の周囲の歯根膜や歯槽骨が敏感で、とくに調整日から数日間は食べ物を噛むだけで痛みを伴います。食べられるものには個人差がありますが、硬めのお肉や食物繊維が多い野菜などはしっかり噛んで食べる必要があるため、痛みが強いときは別のものを選びましょう。
痛みはいつまで感じるの?
矯正治療の痛みは、調整日から2~3日間をピークに1週間ほどかけて徐々に落ち着いてきます。基本的に調整する度に痛みが生じるため、食べ物や過ごし方を工夫して痛みをうまくコントロールする必要があります。
1週間を過ぎても強い痛みが続く場合は、歯が動く痛みではない可能性があるため、一度歯科医院でみてもらいましょう。
ただ歯並びが整ってくると、1回の調整で動かす距離が短くなるため、強い痛みを感じにくくなります。
痛みを感じた時の対処法
痛みの感じ方には個人差がありますが、日常生活に支障をきたしたり、ストレスが増える原因になったりすることもあります。
強い痛みを感じたときは放置せずに、以下の方法をお試しください。
粘膜に傷がついていないかを確かめる
粘膜に傷がついていると、炎症がおこって痛みを感じることがあります。
お口のなかを鏡で確認し、見えにくい部分は舌や指先で痛みを感じる部分の装置を触ってみましょう。ワイヤー矯正の場合は、歯が動くことで奥歯のワイヤーが徐々に出てくるケースも珍しくありません。異変に気づいたら早めに歯科医院へご連絡ください。
柔らかい食事を心がける
バランスのいい食事を摂ることは大切ですが、痛みが強いときは無理に歯ごたえのあるものを食べる必要はありません。煮込んだ柔らかめの野菜スープや豆腐など、あまり噛まなくても食べられるものを選ぶようにしてください。
痛みが落ち着いたら食べられる食材も自然と増えてきます。栄養バランスを意識した食事を心がけましょう。
矯正用ワックスを使用する
ワイヤー矯正の場合、装置が粘膜にあたって傷ができるケースが珍しくありません。外傷性の口内炎につながることもあるため注意が必要です。
当院では矯正用ワックスの使用をおすすめしております。装置に貼り付けることで、装置と粘膜が接触することを防げます。
【関連記事】矯正治療で歯が痛いときにおすすめの食事と耐えられない場合の対処法
まとめ
矯正治療は、治療方法によって痛みの感じ方が異なります。マウスピース矯正よりも、施術者である歯科医師の力の入れ方が影響するワイヤー矯正のほうが、痛みを感じやすい傾向にあります。しかし、同じくらいの痛みであっても人によって耐性に差があるため、自分に合った対処法を知っておくことが大切です。
ほかの治療にくらべて治療期間が長い矯正治療だからこそ、痛みとうまく付き合っていく必要があります。歯科医院でしか解決できない痛みもありますので、異変を感じたら早めに当院までご相談ください。お口のなかの確認はもちろん、痛みを緩和するためのアドバイスも行っております。